やることが溢れて日々何かと忙しい現代人。
特に、やるべきこと/やっておいて損はないことについては、
内心の優先順位は中々上位に食い込めないのではないでしょうか。
そんな人にとっては、
「○○するだけ」
「~(し)ながら/ながら■■」
といった気軽かつ時間を節約出来る手段は強い味方です。
事実、いろんなサービスPRでこれらのフレーズをよく目にするようになりましたし、
多忙な生活スタイルを送っている層と需要が増加していることが窺えます。
最近では「タイムパフォーマンス(略:タイパ)が良い」という表現が一般的ですかね。
そんな社会トレンドは娯楽にも採用されています。
今回は運動し”ながら”(自転車漕ぐ”だけ”)で靴下やクッションといった編み物が完成する、一石二鳥のアトラクションについてご紹介します。
目次
手編みならぬ足編み。最新の”手芸”事情
実際に体験できるスポットと料金
まとめ
手編みならぬ足編み。最新の”手芸”事情
洋服やクッション・きんちゃく袋といった布製のものを自分で作るとなったら、
ミシンや縫い針を使い、手を動かして作っていく方法が一般的だと思います。
小学生頃までの防災頭巾や体操着袋等を家族に作ってもらうことが一般的だった時代もありましたが、
今は100均でも販売され気軽に購入出来るようになったので、一から手作りする家庭も減ったのではないでしょうか。
作りたいものに合わせて糸の種類・布を調達、裁断や縫い方を確認して裁縫…
日常的にやっていないと中々骨の折れる作業と感じる人も少なくないでしょう。
それこそ「タイパが悪い作業だ」という声も聞こえてきそうです。
…と思っていましたが、新たに始めたい趣味として手芸・裁縫は根強い人気があります。
主な理由として「他のことを忘れて集中できる作業」「完成品に手づくりならではの温かみがある」があり、
手間をかけて完成させたモノにあって購入するモノでは得られない充実感が重要なポイントになっている様子。
そんな手芸の一つである手編みが進化し、自転車を漕いだら編み物が完成する体験型の「足編み」が巷で注目を浴びています。
共通する原理を簡単に説明すると、編み物を工場生産する際に稼働させる製造機ではモーターが高速回転しており、自転車のペダルを漕ぐと生じる車輪の回転をこれに見立てて仕組み化した機械です。
各所で製作物や所要時間といった条件は違えど、気軽に運動して編み物という目に見える成果物を手に入れられる体験は、老若男女問わず誰でも楽しめるのではないでしょうか。
2024/8/24の「アナザースカイ」(日本テレビ:毎週土曜日23:00-23:30放送)では、ゲストとして出演する堂本剛(どうもとつよし)さんがこの足編みに挑戦しています。
「○○するだけ」「~(し)ながら/ながら■■」の流行りも相まって、ますます人気が高まっていきそうですね。
足編みを体験できるスポット3選
実際どこで体験できるのか、代表的なスポットをご紹介します。
なお記載している所要時間は各所が提示している目安の時間であり、利用者の運動量によって左右されるとのこと。
株式会社創喜「チャリックス」(奈良県)
靴下生産量が実は日本一。
そんな奈良県広陵町にある当社が開発したチャリックスは、日本全国の催事会場で引っ張りだこ。
当社が運営する靴下について学んで楽しめる施設「S.Labo(えすらぼ)」ではワークショップ形式で気軽に楽しむことができます。
使用する素材や職人による仕上げ工程により、上質な靴下を作ることができます。
好きな色を3色を選ぶことができ、メランジ調の色合いになるためオリジナリティも感じられる一足に。
きっと愛着が湧くこと間違いなし。
自分自身がチャリックスに赴かずも、当社スタッフ足編み代行するオンライン注文も可能です。
料金:靴下 3,300円/足
所要時間:約10分(仕上げ工程等を含めると合計約30分程)
事前予約:可(Web予約)
よみうりランド「マイニット」(東京都)
稲城市にある人気遊園地、その中のグッジョバ!!エリアにあります。
ここでは自転車だけではなくボート型のものもあり、漕ぐとイニシャル入りの編み物が出来上がります。
株式会社島精機製作所が提供するホールガーメントという機械が利用者の動作によって稼働します。
子ども向けアトラクションなので、親子で楽しめるのも魅力。
料金:300円/回(入園料と別、時期によって製作可能な編み物が異なる)
所要時間:約3分
事前予約:不可
フュージョンミュージアム「あみ太くん」(和歌山県)
株式会社島精機製作所が運営する施設の体験コーナーにあみ太くんがあります。
そう、よみうりランドのマイニットに使用されているホールガーメントを提供している企業です。
漕いでいる間もどこまで完成しているかをモニターで出来上がり過程を見ることが出来ます。
消費カロリーも表示されるので、一層やりがいを感じられるのではないでしょうか。
なお大人気コーナーとのことで、日によっては最大2時間待ちになることがあるそう。
旅行の立ち寄りスポットにする際は時間の計画をお忘れなく。
料金:手袋 100円/双、コースター 300円/個、マフラー・ミニクッションカバー 各600円/個
所要時間:約5~25分(製作物によって異なる)
事前予約:不可(当日受付順)
まとめ
3Dプリンターがさらに生活において身近な存在になれば、裁縫やその他の場面においても大きな変化が訪れるかと思います。
しかし最先端技術では味わえないアナログならではの良さを選ぶ人は一定数存在し続けるでしょう。
その作業にタイパを重視するか手間をかけるか。
はたまたその中間にあるような第三の娯楽が誕生するか。
多様化が進みそうですが、個々の価値観で好きな方を選び、それぞれが大切にしたいことに対して一層時間を割けるようになるという社会発展の証として捉え、うまく時代の潮流を乗りこなしていきたいですね。