アニメ映画監督に「マグサイサイ賞」!どこにある?ゆかりの観光スポットをご紹介!
2024.09.07
2024年8月31日、日本アニメ映画の巨匠である宮崎駿(みやざきはやお)さんがマグサイサイ賞を受賞しました。
アジアのノーベル賞とも称されとても栄誉ある賞、各メディアでは受賞ニュースが飛び交っていますね。
つい口にしたくなる語感の「マグサイサイ」。
当記事では、
マグサイサイとはなんなのか?
授賞を執り行う財団はどこにあるのか?
ここにポイントを絞ってご紹介していきます。
目次
由来はフィリピンの○○。「ラモン・マグサイサイ」授賞財団
国をあげて称賛されている証。ゆかりの観光スポット
まとめ
由来はフィリピンの○○。マグサイサイ賞の財団「ラモン・マグサイサイ・センター」
正式名称はラモン・マグサイサイ賞といい、フィリピンの第7代大統領ラモン・マグサイサイ・イ・デル・フィエロ氏から名づけられました。
彼は、大統領就任前から行動していた反共産主義を貫くとともに、フィリピン国民に寄り添う姿勢を大切にしていました。
そんな官民バランスの取れた政治が多くの人の心を掴み、国家の指導者としてフィリピン情勢の好転へ大きく貢献したことを称え、
彼の死後にラモン・マグサイサイ賞が創設されました。
アジア圏において政治や平和活動、文学といった分野で大きく社会に好影響をもたらした人や団体を称える賞として設けられ、その授賞を執り行う機関として誕生したのがラモン・マグサイサイ財団という訳です。
フィリピン人の名前構成
「名前・ミドルネーム・苗字」が一般的です。
ミドルネームは母方の旧姓が入るのですが、女性は結婚すると父方の旧姓に変わります。
(結婚して同姓にする場合、苗字も結婚相手の方に変更)
また名前は1つとは限らず、「名前+親族の名前…・ミドルネーム・苗字」のように複数の名前を持つ人も。
生活シーンやSNSで順番を入れ替えて表記する場合もあるとのこと。
「苗字 名前」とシンプルな構成をしている日本人にとっては馴染みない風習ですが、
家族の一部を大切に受け継いでいくフィリピン人の粋を感じます。
国をあげて称賛されている証。ゆかりの観光スポット
マグサイサイ財団はフィリピン北部のルソン島にある首都マニラに拠点としてラモン・マグサイサイセンターを構えていますが、フィリピン南部のミンダオ島にあるダバオにはラモン・マグサイサイ・パークという観光スポットがあります。
実は「Magsaysay(マグサイサイ)」という地名がそのダバオにあるんですが、マグサイサイ・パークは賞と同じく7代目大統領のラモン・マグサイサイ氏を記念してつくられました。
彼がフィリピンにどれだけ影響を与えた人物であったかを実感しますね。
入場料が無料のこの公園では、海を臨む景色を楽しみながらゆっくり過ごすもよし、
ダバオにいる11の部族について学べる施設を見学するもよし。
サイクリングやスケートといったアクティビティを楽しむこともできるため、
地元民から観光客までたくさんの人が自由気ままに過ごせる憩いのスポットです。
また敷地内にはドリアンの木があり、別名「ドリアンパーク」と呼ばれています。
公園に隣接するマグサイサイ・フルーツスタンドではそんなドリアンをはじめとしたフィリピンならではフルーツを味わうことが可能です。
まとめ
自分がやってきたことを多くの人に認められるというのは規模関わらず嬉しいものですし、
その人の周りの人達や近い志を持つ人にとってもモチベーション向上や喜ばしいことでしょう。
筆者自身、幼少期から多くの宮崎駿さんが監督を務めたジブリ作品を観て育ったため、
宮崎駿(みやざきはやお)さんとその世界観が世界中に一層認められたようで非常に誇らしく感じています。
ちなみに、ラモン・マグサイサイ賞で受賞者へ贈られる賞金は50,000ドル(約720万円)。
同様に社会へ貢献した人を称える賞として世界的に代表的なものといえるノーベル賞は、
アルフレッド・ノーベル氏が残した巨万の遺産を資産運用することで得られた運用益が充てられるため年によって変動します。
※2023年受賞者は当時過去最高額の924,000ユーロ(約1億4,600万円)
慈善団体にも様々な在り方がありますが、マグサイサイ財団のような慈善財団は世界最大の慈善財団ともいえるロックフェラー財団によって設立が支えられています。
ロックフェラー財団については、別途取り上げたいと思います。
今回の歴史的快挙によって、日本国内でジブリやマグサイサイもといフィリピンへの注目度が高まりそうですね。